
美容師を辞めて別業種に転職する際に、不安
に感じることの1つに、「面接」があると思います。
私自身も美容師から社員200人程のITベンチャー企業へと転職をしたのですが、面接対策にはかなり時間をかけて挑みました。
面接対策の勉強をする際にネットを使ってかなり情報収集をしたのですが、美容師から異業種へ転職するための情報はほとんどありません。
さらに実際に面接を受けてみると、数少ないネットの情報も全然役に立ちませんでした。
そこで、本記事では美容師が異業種へ転職する際に面接でどのような質問がくるのか、またどのような答えを準備しておくべきなのかを実体験を元にお伝えしていきます。
面接の前に求められていることを理解しておく
いきなりはっきりと言ってしまいますが、美容師から異業種に転職をする際は、面接に向けての準備をしておかないと他の求職者と比べて圧倒的に不利です。
理由は単純で、
- ビジネスマナーを知らない
- パソコンを使った業務のスキルがない(Excel、Word、PowerPoint)
- 契約書などの知識が無い
これらの、美容師では経験したことがないスキルが求められるようになります。
さらに限られた採用枠を争う相手は、サラリーマンとしてこれら最低限のビジネススキルは当たり前のように身につけている人たちです。
また、会社側からすると中途採用になるため、なるべく早く戦力になる人材を求めています。
新卒のように教育コストをかけてじっくり育てていくような人材を求めて、大金をかけて採用活動を行なっているわけではありません。
そのため、「勉強させてもらう」といった姿勢で行ってしまうと、人材不足でよほど困っているか、激務で社員が大量にやめていくことを前提に大量採用を行なっている会社以外ではまず受かりません。
これから学んで成長していく人材であれば、より若く伸び代がある新卒の方が圧倒的に価値があるからです。
つまり、面接官は「この面接者はうちに入って、なるべく早い段階で戦力になるかどうか」を見ているのです。
面接に挑む前の準備
面接に挑む際には、自分を雇うことで会社にメリットがあると思わせることが大切です。
書類審査を通過して面接までいけたということは、すでにあなたの社会的なステータスは会社が求める人材とマッチしています。
そのため、自分が何ができるのか、どんなことをやってきたのかをアピールすることが大切です。
まずは自分ができることをまとめてみましょう。
例を挙げてみると、
- お店で商品を月間30万円販売したことがある
- お客さんのリピート率が70%以上あった
- お店のホームページの運用担当だった
- SNSで月に10人新規のお客さんを呼んでいた
- 店長として20人の部下のマネジメントをしていた
- 店舗の売上管理をしていた
これらが挙げられます。
ポイントは、具体的に数字で説明できるようにしておくことです。
「売上に貢献していました」とか「頑張っていました」では具体的に何をどうしていたのか説明できていません。
ほぼ間違いなく、「具体的にどのようなことをされていたのですか?」と聞かれます。
ここですぐに答えることができなければ、間違いなく面接に落ちます。
答えられないということは、実際には何も結果を残していないか、何も考えずに適当に答えたということになります。
必ず面接に挑む前には具体的に数字で話せる実績を準備しておきましょう。
「なぜ美容師をやめるのか」という質問に対する答え
なぜ今の仕事をやめるのかという質問は美容師だけに限らず、異業種に転職する際の面接で必ず聞かれます。
この質問に対する回答は、嘘はつかないようにしながら面接を受ける会社の考え方に合わせて答えるのがベストでしょう。
自分の場合は勢いのあるITベンチャーへの転職であったため、
- 今より給料を上げたい
- Webサイトを運用して自社商品の販売をして、ITの大きな可能性に魅力を感じた
- もっと自分が成長できる環境に身を置きたい
このような上昇志向が強い回答にしました。
上昇志向が強いもの以外であれば、
- 一生できる仕事をやりたいと思った
- コミュニケーション力を活かしてチームで成果を上げる仕事をしたくなった
- 薬品が肌に合わず、続けるのが困難であったため
などのマイナスイメージを持たれないようなものが良いでしょう。
まとめ
美容師から異業種への転職は決して簡単ではありません。
しかし、自分が美容師の頃にやってきた仕事を会社でどのように役立てられるかを自分の中でイメージできれば、面接で失敗する可能性は大きく下げることができるでしょう。
今までやったことがないこと、新しいことへの挑戦になるので、しっかりと時間をかけて準備をしましょう。