
シャンプーやトリートメントだけでなくヘアケアに欠かすことができないのが洗い流さないトリートメントです。
その中でも、ヘアオイルは人気が高く、最近はいろんなブランドからおしゃれで可愛いヘアオイルが販売されています。
髪の毛に栄養を与えてくれるだけでなく、ツヤを演出してくれたり、外部からの刺激や熱によるダメージなどから髪の毛を保護してくれる優れものです。
本記事ではそんな今人気のヘアオイルの選び方から、美容師目線でオススメのヘアオイル11選、効果的な使い方まで紹介していきます。
ヘアオイルの選び方
ヘアオイルに配合されているオイル成分にはミネラルオイルと植物オイルの2種類に分類することができます。
ミネラルオイルとは、鉱物や石油などから抽出されたオイルで、髪の毛内部のケアよりもツヤや手触りを良くする効果が高く、サラサラの髪の毛を演出するのに向いています。
「鉱物」や「石油」と聞くと体に悪そうな印象を持ってしまいがちですが、現在は非常にオイルを抽出する技術が高くなっており、体に悪いと言われていた不純物がミネラルオイルに混ざってしまうことはありません。
また、不純物が取り除かれているため、アレルギーや肌の刺激になる物質も取り除かれているので、実は植物オイルよりも肌荒れなどのリスクは低いです。
植物オイルは椿油やホホバオイルなど、植物から抽出されたものになります。
植物オイルがヘアケアに使用され始めたのは平安時代ごろからで、ヘアケアアイテムとして1000年以上も日本で愛されている歴史が長く、実績も十分です。
ミネラルオイルとは異なり、植物の高い保水力を利用して作られているため、髪の毛の内部のケアが優れておりパサついた髪の毛のケアに強いのが特徴です。
そのため、ヘアオイルを選ぶ際には、
- サラサラの髪の毛を目指すのであればミネラルオイルを配合しているもの
- 髪の毛内部のケアを目的とするのであれば植物オイルを配合しているもの
この基準で選ぶのがベストです。
人気のヘアオイル11選
ヘアオイルは、メーカーや商品によって細い髪の毛にあうものと、太い髪の毛にあうものがはっきりと分かれてしまいます。
そのため、どの髪質でも完璧に合うヘアオイルはありません。
それぞれのヘアオイルの特徴を詳細に説明していきますので、自分の髪質と合うものかどうかを判断しながら、この中から自分の髪の毛にあうヘアオイルを見つけてください。
1.ラスティーク
ラスティークはヘアオイルとヘアクリームで髪の毛の内部と外部の両方をケアをすることができる、ちょっと特殊な洗い流さないトリートメントです。
スキンケア発想で作られているヘアオイルになるため、パサついた髪の毛への保湿効果に優れ、CMC(髪の毛の内部の水分と油分を保持する部分)を構成するセラミドが3種類も配合されているのが特徴です。
また、ヘアオイルはミネラルオイルをメインに作られているため、表面のケアにも強いのが特徴です。
質感は軽く、細毛〜普通毛の方にオススメです。
価格:2本で3140円、1ヶ月あたり1570円
2.クイーンズバスルーム
クイーンズバスルームは、野菜から抽出されたオイルを配合して作られているのが特徴のヘアオイルです。
- アボガドオイル
- マカデミアナッツオイル
- 野菜オイル
- コレステロール
といった植物由来の成分を豊富に配合しています。
植物オイルよりも軽い仕上がりになるため、細毛〜普通毛の方にオススメです。
価格:3000円、1ヶ月あたり1000円
3.リピアミューズ
リピアミューズは植物オイルとシリコン系の成分を配合したヘアオイルになります。
髪の毛内部のケアとして12種類もの植物オイルを配合し、さらに外部のコーティング用にシリコン系の成分を配合しているため、内部をケアしながら手触りとツヤの両方に効果を発揮してくれるいいとこ取りが可能です。
植物性オイルには、
- アルガンオイル
- 椿油
- アボガドオイル
- ホホバ種子オイル
- アーモンドオイル
など保湿力の高いものが多く配合されているため、普通毛〜太毛の方にオススメのヘアオイルです。
価格:2300円、1ヶ月あたり766円
4.つむぎヘアオイル
つむぎヘアオイルは、ミネラルオイルを使用せず、植物性オイルだけで作られているヘアオイルになります。
- アルガンオイル
- ラベンダーオイル
- ホホバ種子オイル
- オリーブオイル
植物性オイルに上記の保湿力の高いものを多く配合しており、髪の毛を優しく保湿してくれるヘアオイルになります。
しかし、匂いが天然成分だけで作られているためかなりクセが強く、合わない人はつけるのも嫌なレベルで不快感を感じてしまうようです・・・
髪質でいうと普通毛〜太毛の人に向いているでしょう。
価格:2300円、1ヶ月あたり766円
5.エルジューダ サントリートメントセラム
ミルボンから販売されているエルジューダシリーズの中でも特に人気が高いのが「サントリートメント セラム」です。
ダメージケアと紫外線のケアをコンセプトとしているのですが、人気のポイントはそこではなく
- 匂いの良さ
- サラサラで軽い仕上がり
この2点が非常に評判が良く、口コミもたくさん見つかると思います。
シリコン系の成分が多く、見た目のサラサラ感を演出しやすい成分のバランスなので、見た目と香りを最優先する人に特におすすめのヘアオイルです。
髪質的には、細毛〜普通毛に最適な重さとなっています。
価格:2800円、1ヶ月あたり1400円
6.N. シアオイル
N.シアオイルは、美容室で今人気のN.シリーズの洗い流さないトリートメント用ヘアオイルになります。
先にポリッシュオイルというスタイリング用のヘアオイルが販売されていて、容器がシンプルでオシャレなことから人気だったのですが、洗い流さないトリートメントとして作られていなかったので少々使いにくかったのを、改良して新しく販売されたヘアオイルになります。
- シアバター
- マルラオイル
- アルガンオイル
- グレープシードオイル
- マカデミアナッツオイル
など美容効果の高い、植物性オイルをふんだんに配合しています。
スタイリング用のポリッシュオイルとは違い、ヘアオイルの中ではだいぶサラサラした軽めの作りになっているため細毛〜普通毛の方におすすめです。
価格:2600円、1ヶ月あたり866円
7.イオセラム オイル
@コスメなどの口コミサイトや店舗で現在人気のイオシリーズ。
その中でもベーシックに使いやすいのが、白のイオセラム オイルです。
成分のほとんどがシリコン系でできているヘアオイルになるので、手触りと見た目のツヤに大きく特化したヘアオイルになります。
植物性オイルがほとんど配合されていないため、天然オイルと比べると圧倒的に髪の毛がベタつきにくく、植物性オイルやオーガニック系オイルなどでベタついてしまうことが多い髪質の人におすすめです。
軽いのに広がりを収める力にも優れているため、細毛〜太毛のどの髪質でも使いやすいでしょう。
ただ、髪の毛の内部修復には向いていない、完全に見た目のケアに特化しているヘアオイルなので、目的に合わせて使用してください。
価格:2400円、1ヶ月あたり1200円
8.マカダミアナチュラル MNOオイルスプレー
マカダミアナチュラル MNOオイルスプレーは、ヘアオイルの中でも珍しいスプレータイプのものになります。
美容室で使われるようになり、南国感のある匂いとデザインで一気にファンを獲得した少し変わったヘアオイルになります。
スプレータイプなので軽い質感にはなるのですが、細毛には少し重く、太毛には少し物足りないため、普通毛に最適なヘアオイルになります。
価格:3500円、1ヶ月あたり1750円
9.ロレッタ ベースケアオイル
ロレッタ ベースケアオイルはヘアオイルの中でもかなり軽い質感をしたヘアオイルになります。
- シクロペンタシロキサン
- ジメチコノール
といったシリコン系のコーティング剤が使用されており、手に取って髪の毛になじませた後は手にベタつきが残らないほどサラサラした触感をしているのが特徴的です。
細毛の人にかなり特化した性質をしているヘアオイルになるので、ヘアオイルですぐベタついてしまう髪質の人でも使いやすいヘアオイルです。
ただしその分、保湿力と持続力は他のヘアオイルと比べると大きく劣るので、普通毛の人でも物足りないと感じてしまうでしょう。
価格:2600円、1ヶ月あたり1300円
10.モロッカンオイル
ヘアオイルの中でもトップクラスの知名度を誇るモロッカンオイルは、人気の高さが納得できる性能を持った高品質なヘアオイルです。
モロッカンオイルは、モロッコ産の最高級アルガンオイルのみを使用して作られており、
- 高い保湿力
- 抗酸化作用
- 育毛作用
などの効果があります。
少し重めの質感をしているため、髪質的には普通毛〜太毛の方向けのヘアオイルになります。
価格:4000円、1ヶ月あたり2000円
11.ミシックオイル
ミシックオイルはもともと海外で人気が出たヘアオイルで、日本にも2012年に入ってきてそのまま高い人気をキープし続けているヘアオイルです。
- アボガドオイル
- ブドウ種子オイル
- クランベリーオイル
などの植物オイルとシリコン系のコーティング成分を組み合わせており、植物オイルを使用している中ではかなり軽い仕上がりをしてくれるヘアオイルに分類されます。
髪質的には細毛〜少し太めの髪まで対応できる、バランスの良いヘアオイルになります。
価格:3500円、1ヶ月あたり1750円
ヘアオイルの効果的な使い方
ヘアオイルは油分でできている特性上、正しく使わなければ髪の毛がベタベタになってしまったり、ボリュームを潰してしまう原因になってしまいます。
より効果的にヘアオイルを使うために、ヘアオイルを使うシーン別に効果的な方法を解説していきます。
お風呂上がりのヘアケアの仕上げに使う
お風呂上がりの濡れた髪の毛にヘアオイルを使う時は、少し量を減らして使うようにしましょう。
トリートメントをした後の髪の毛には内部にも外部にも油分や保湿成分が補充された後になるため、ヘアオイルをつける量が多くなってしまうと、髪の毛がベタベタになってしまう原因になってしまいます。
また、この際に髪の毛の根元の方は生えてきたばかりで健康な状態なので、少しつけすぎただけでも根元からベタベタになってしまうので特に注意が必要です。
ヘアオイルをつける時はまず毛先から、そして毛先に十分なじませたら少し手に残ったものを、根元から中間部までに軽く指を通す程度でなじませしょう。
朝のスタイリングに使う
朝のスタイリングで使う際は、ドライヤーで乾かす前やヘアアイロンで巻く前につけておくとよりナチュラルなスタイリングが決まりやすくなります。
形を作った後にオイルをつけてもいいのですが、毛先にオイルをつけた時に毛先につく量が多くなってしまって、毛先がまとまりふんわりとした雰囲気が出なくなってしまいます。
最近ではゆるく巻いたナチュラルなスタイルが流行っているので、、毛先がまとまりすぎると古くてダサいスタイルになってしまう可能性が高くなります。
そのため、先にヘアオイルをなじませておき、スタイリングを行った方がナチュラルな巻き髪ができやすいです。
まとめ
使ってみたいヘアオイルは見つかりましたか?
ヘアオイルはそれぞれメーカーによって特徴があり、自分の髪の毛にあったものを使っていればヘアケアにも、スタイリングにも大活躍してくれる優れた洗い流さないトリートメントです。
髪の毛をいい匂いにして、見た目もサラサラ感にしてくれる自分のお気に入りのヘアオイルを見つけてみてください。