
髪の毛が傷んでしまったり、パサパサになってしまってとりあえずいいシャンプーやトリートメントに変えてみたけれども効果があまり感じられなかったことはありませんか?
また、男性であれば髪の毛が抜けてしまい薄毛になってきたからケアしようと思い育毛剤を頭皮に使ってみているが、あまり効果を感じられないといったことはありませんか?
実は髪の毛は複雑な構造をしており、それを理解せずに様々なヘアケアや頭皮ケアを行なっていても大した効果は得られないどころか、逆効果になってしまうこともあります。
そこで本記事では、髪の毛の構造について詳しく解説していきます。
あなたの髪の毛の悩みを解決できるよう、まずは髪の毛の構造を理解してより効果的なケアが行っていきましょう。
毛穴の基本的な構造
髪の毛は頭皮にある毛穴の中で作られて生えてきます。
まずは髪の毛を作るための部分である毛穴について理解していきましょう。
毛穴の中には、
- 毛乳頭
- 毛母細胞
- 毛細血管
- 皮脂腺
- アポクリン腺
この5つの期間が存在しています。
髪の毛が生えてくる仕組みは、
- 毛細血管から毛乳頭に栄養素が入り込む
- 毛乳頭から毛母細胞に栄養が送り込まれる
- 毛母細胞が栄養を使って細胞分裂を繰り返し髪の毛になっていく
この3つのステップに分類されます。
これらは毛穴の1番奥に当たる場所で行われており、真ん中あたりにある皮脂腺から皮脂が髪の毛に付着しコーティングされることで、髪の毛表面にツヤが出て健康的な髪の毛が生えてくるようになるのです。
毛穴の内部の問題によって発生するトラブルが、くせ毛と薄毛になります。
毛穴の内部の形が曲がっていると、髪の毛が生えてくるときに、毛穴のねじれに沿って髪の毛が固まっていくため、くせ毛が生えてくるようになるのです。
くせ毛の対応方法についてはリンク先の記事で紹介しているので、くせ毛に悩まされている方はぜひご覧ください。
薄毛の原因に関しては、この毛母細胞の細胞分裂がうまくいかなくなっていたり、十分に栄養が届けられなくなっていたりすることが原因になります。
薄毛対策に関してはリンク先の記事で紹介しているので、薄毛対策に悩んでおられる方はぜひご覧ください。
髪の毛の構造
髪の毛の構造は、大きく分類すると3つに分かれます。
外側に当たるものから順番に、
- キューティクル
- コルテックス
- メデュラ
となっています。
この3つの構造は海苔巻きと非常に似ており、
- キューティクルが海苔
- コルテックスが米
- メデュラが具
と例えることができます。
それぞれの比率も同じくらいになっており、イメージしていただくとこれから紹介する髪の毛の構造は非常にわかりやすいと思います。
キューティクルの構造について
キューティクルは髪の毛の1番外側に位置しており、
- 外部のダメージから髪の毛の内部を守る
- 髪の毛内部の水分やコルテックスが流出するのを防ぐ
- 皮脂腺から出た皮脂を引っ掛けて髪の毛にツヤを出す
これらの役割を果たしてくれます。
キューティクルは6〜8層に重なり合ってできており、このキューティクルが剥がれてしまったり、毛羽立ってしまうことで髪の毛が引っかかったり、ツヤが失われてパサパサになっていくのです。
髪の毛のパサつきや、髪の毛の絡まりのケア方法についてはそれぞれ記事を用意しておりますので、リンク先の記事をご覧ください。
コルテックスの構造について
コルテックスは髪の毛の大部分を占める場所になります。
水分や油分を保っている部分であり、髪の毛のハリやコシや太さもこのコルテックスの量によって全てが決まります。
またヘアカラーやパーマの薬が反応し、髪の毛を変化させているのもこのコルテックスになります。
髪の毛が傷んでしまって、コルテックスが流出してしまうと髪の毛がスカスカになってしまったり、カラーやパーマをしてもすぐに落ちてしまうようになります。
そのため、様々なヘアスタイルを楽しんでもらうために、美容師からするとこのコルテックスのケアは必ず行っていただきたい部分になります。
ヘアカラーの色落ち対策に関してはリンク先の記事で詳しく紹介していますので、ヘアカラーをしてもすぐ落ちてしまうとお悩みの方はぜひ一度ご覧ください。
メデュラの構造について
メデュラは現代の人間には存在しない人も増えてきている特殊な部分になります。
メデュラの役割は体温をキープすることにあり、衣服を着るようになって体温調整をするようになっているため、必要がなくなってしまい、長年の進化によって消えつつある部分になります。
あってもなくても問題ない部分にはなっていますが、髪の毛の一部としては存在しているので、ヘアケアなどには関係ありませんが、知識として持っておくと良いでしょう。
髪の毛の成長サイクル
髪の毛には1本1本に寿命があり、
- 成長期
- 退行期
- 休止期
このサイクルを繰り返し続けています。
詳しく説明していくと、成長期は約5〜6年ほど続きその間は髪の毛が伸び続けていきます。
この成長期が止まると、退行期に入って髪の毛の成長は完全に止まります。
その後2〜3ヶ月ほどの休止期に入り、新しく下から生えてきた髪の毛に押し上げられるような形になって抜け落ちれいきます。
これが抜け毛になります。
ヘアサイクルの都合上、この休止期に入っており1日で抜けおちる髪の毛は50〜100本ほどあると言われています。
若いの女性で、抜け毛が多いと悩んでいる方から相談を受けることが多いのですが、1日に100本ほど抜け落ちてしまうことは健康的な状態です。
ただ髪の毛1本あたりが長いために量が多く見えてしまっているだけなのです。
どうしても抜け毛が気になるという女性向けの記事も用意しておりますので、悩まれている方はぜひご覧ください。
まとめ
髪の毛の構造については理解していただけましたか?
髪の毛の構造を理解しているとヘアケアの質をあげることや薄毛などの原因を理解したり、自分の髪質を理解しやすくなります。
より髪の毛を理想の状態に近づけるために、髪の毛の構造についても理解しておきましょう。