
ネイルサロンでネイルをしてもらうと1ヶ月くらい持つのに、なんで自分でやったセルフネイルは数日で浮いてきてしまうんだろう?そんな疑問やお悩みがあるセルフネイルをする人が多くいます。では、プロのネイリストとセルフネイルの施術の違いとは何でしょう。
それはジェルを乗せる前の下準備の工程にあるのです。業界ではそれを【プレパレーション】と呼びます。
そんなプレパレーションの工程を詳しく紹介しますので、是非リフトしやすくお困りの方は参考までにご覧いただければと思います。
プレパレーション
プレパレーションとはジェルネイルなどのネイルの施術の前に行う下準備のことを言います。消毒や自爪のサンデング甘側処理、油分除去をする工程のことを言います。美しく仕上げるためにも必要不可欠で、リフトしにくい下地を作るためにも大事な工程となっています。
またプレパレーションをしっかり行うことにより、グリーンネイル等のネイルトラブルへのリスクも軽減することができるので、ネイルをする上で重要な工程なのです。
そのため、セルフネイルを行うときは必ずプレパレーションを忘れずに行いましょう。
ジェルネイルのプレパレーション
ジェルネイルのプレパレーションはドライケアを行います。
ジェルネイルは、爪に残った水分や油分がリフトを引き起こしてしまう原因なのです。
そのため、ネイルケアのプレパレーションの【湯煎→甘皮を柔らかくする→甘皮処理】の手順は向いていないので、ジェルネイルのプレパレーションの場合はドライケアが一般的なのです。
ただ、甘皮が硬いときやうまく取れない場合もありますので、そのときは無理に甘皮処理をするのではなく、油分を含まないキューティクルリムーバーという物を使用するするといいでしょう。
キューティクルリムーバーとは軟化剤で、硬くなった皮膚を柔らかくしてくれるものです。ただし、キューティクルリムーバーは皮膚だけでなく爪まで柔らかくしてしまうので、甘皮処理を行なった後に行うサンディングでは、爪を思った以上に削ってしまいがちになるので、爪の状態を見ながら注意深くサンディングをしなくてはなりませんので、お気をつけください。
また、時間に余裕がある場合は、ネイルケアで行う湯煎で甘皮を柔らかくしてから処理する方が、負担が少ないのでおすすめです。この時にしっかり指先を乾かすことを忘れないでください。
プレパレーションに必要な物
ジェルネイルのプレパレーションに必要な道具を紹介します。
・エタノール
・キッチンペーパー(スポンジワイプを使用する人もいます)
・キューティクルニッパー
・プッシャー(メタルプッシャーやセラミックプッシャー、ウッドステッキ)
・ダストブラシ・ネイルブラシ
・ファイル(スポンジタイプと硬いファイルを用意しましょう)
・エメリーボード
これらを使用してプレパレーションを行っていきますので、揃えるようにしましょう。
プレパレーションのやり方
★手の消毒をする
消毒用エタノールやアルコールで【手の甲】【指先】【手のひら】までをしっかりと消毒します。
エタノールやアルコールがない場合は、石鹸でしっかり手を洗いましょう。
手の消毒を行わない場合、グリーンネイルという爪のトラブルの原因になるので、忘れずに必ず行い、清潔な状態にしましょう。
★爪の長さと形を整える
ファイリングするときは、エメリーボードを使い爪の長さ・形を整えます。
長さを変えたくない場合でも、少しエメリーボードをあてて爪の先端を少し削りましょう。
少し削ることでジェルの密着がよくなり、ジェルをしたときにリフトしにくくなります。
【長さを整える場合】エメリーボードを爪に対し90°であてて整える
【爪のサイド・形を整える場合】エメリーボードを爪に対し45°であてて整える
爪が長すぎる場合、爪きりで少し切ってからエメリーボードで整えると楽に整えられますが、深爪にならないように気をつけましょう。
整え終えらたら、爪裏にバリが出るので、スポンジファイルなどで取り除きます。
バリをしっかり取り除かないとリフトの原因になりますので、爪を1本ずつ確認し、バリがない常態かを確認してください。
スポンジファイルがない場合、ゼブラファイル又はセラミックプッシャーを代用してください。
★甘皮処理(プッシュバック&プッシュアップ)
プッシャーを使用し甘側処理を行います。プッシュアップとは甘皮を押し上げることを言います。
また、プッシュバックは甘皮の手前のネイルプレートに付着しているスールキューティクル(爪アカ)を取り除くことを言います。
プッシュアップとプッシュバックを繰り返し、甘皮やネイルプレートに付いたスールキューティクル(爪アカ)を取り除いていきます。
プッシャーはアルコールで塗らしてからプッシュアップしていきます。ルースキューティクルは無いように見えても、プッシャーを使ってプッシュバックすると、驚くほど取り除くことができるので、しっかり取り除いていきましょう。
そして、プッシュアップする時は、爪に対しプッシャーを45°にあて優しく押し上げましょう。
ウッドスティックを使用する際は、先端に薄くコットンを巻きつけて、アルコールを染み込ませ、プッシュアップやプッシュバックを行いましょう。
スーススキンが完了したらニッパーを使い、取り除ききれず残ったキューティクルをカットします。
綺麗にカットする技術や自信がない方は、ささくれを切る程度に留めることをおすすめします。間違ったキューティクルニッパーの使い方をしてしまうと、甘皮のすぐ側にある、爪を作り出すのに大事な【爪母(そうぼ)】を傷つけてしまう恐れがあるからです。
★サンディング
ジェルの密着を高めるためにファイルを使用し爪の表面に傷をつけます。
爪の表面を傷つけることによって、ジェルが縮むのを防ぎ、綺麗にジェルが乗るようになります。180Gのファイルを使用れば、削りすぎたり、爪の表面が粗すぎず綺麗にサンディングができるのでおすすめです。
爪の先端から爪のきわまで、爪の艶がなくなるくらい削り過ぎないように、サンディングを行うことによって、リフトを防げます。
★ダスト払い&消毒(油分除去)
ダストブラシを使用し、手に付いたダストを取り払い、ネイルブラシやキッチンペーパーを使用し、爪の消毒を行います。
ネイルブラシで消毒を行うときは、ネイルブラシ自体にエタノールをつけて爪をブラシでこすりましょう。
キチンペーパーの場合は、キッチンペーパーにエタノールを染み込ませ、爪のきわからエッジ部分まで、しっかりと爪全体を消毒しましょう。
プレプライマーやプライマーを使用しない場合、ここまでの工程でプレパレーションは終了です。
エタノールが乾いたらジェルを塗り始めましょう。
人の体質によって、リフトしやすい方などがいるので、そういった方は下記の方法をお試しください。
★プレプライマーを使って油分除去
リフトしやすい方は、プレプライマーを使用しましょう。プレプライマーは爪表面の【水分】【油分】【雑菌】を除去するものです。
サンディング後にブラシでダストを払ってから使用しましょう。
プレパレーションをしっかり行っているのにリフトしてしまう人は、爪の水分量が多かったりなどの原因があります。ジェルが剥がれにくくするためには、水分や油分をしっかり除去しないといけないので、ジェルのモチを高めたい人は、プレプライマーを使用するとモチが長くなる可能性が高まります。
プレプライマーは絶対に使用しなくてはいけない訳でははありませんが、セルフネイルの初心者さんや爪のトラブルが起こりやすい人には、プレプライマーを使用することをおすすめします。
ネイル用品を購入するなら
プロからセルフネイラーまで幅広く愛用されている純国産のジェルネイルを扱うシャイニージェルは、爪に優しい弱酸性にこだわっているので、初心者の方はもちろん、爪が痛んでいたり、薄くなっている方にもおすすめできるジェルになっています。
そんなシャイニージェルの公式ショップでは、ネイル用品を多く取り揃えていますので、ネイル用品の補充なら是非シャイニージェルをご利用ください。
まとめ
上記の工程をしっかり抜かりなく行うことによって、するのとしないのではモチが断然変わってきます。
また、ジェルが浮きにくくなることで、菌の侵入を防ぎグリーンネイルの予防にもつながるので、手順は少し多く、手間がかかりますが、ジェルの仕上がり、モチをよくするために、是非挑戦してみてください。
素敵なネイルを綺麗な状態でキープし、よりネイルを楽しみましょう!