
特に髪の毛を傷めてしまうことをしていないつもりなのに、美容院に行ってからしばらくすると髪がキシキシになってしまったり、切れ毛が止まらないことはありませんか?
男女ともにこういった悩みを相談されることが多いのですが、髪がボロボロになってしまうのには必ず原因があります。
特に男性の場合は、ヘアカラーもパーマもしていないのになぜ髪の毛が傷んでいくのが疑問に思っている人がたくさんいます。
そこで本日は、男性の髪の毛がボロボロになってしまう原因について美容師である筆者が、詳細にお教えいたします。
普段何気なくやっている行動が、髪を傷めてしまう原因になっていることも多いので、ぜひこの記事を参考にして普段のヘアケアを見直してください。
髪の毛を濡れたまま放置してドライヤーをしていない

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髪の毛がすぐボロボロになってしまうと相談される男性の中でもダントツで多いのが、ドライヤーをしていないケースです。
髪の毛は水分を含んでしまうと柔らかくなります。
また、表面で髪の毛を摩擦などの外部からのダメージから守るキューティクルが開いてしまいます。
つまり、濡れている髪の毛は、あらゆるダメージを防ぐことができない無防備な状態になってしまうのです。
お風呂上りに、濡れたままの髪の毛で寝てしまうと、枕や布団と髪の毛がこすれてしまい、開いたままのキューティクルが剥がれ落ちてしまいます。
キューティクルは一度はがれてしまうと二度と再生しないので、常に髪の毛が無防備な状態になってしまいます。
髪の毛を守るものがなくなってしまうと、髪内部を構成している物質が簡単に流出してしまう状態になり、すぐに髪の毛がボロボロになってしまいます。
たった1日ドライヤーをしなかっただけでもキューティクルは簡単に剥がれ落ちてしまうので、ドライヤーをまったく使わない人はすぐに髪の毛がボロボロになってしまいます。
ちなみに、髪の毛を乾かさずに放置することで、頭皮にいる常在菌が異常繁殖してしまうので、臭いや薄毛の原因になってしまいます。
ドライヤーをサボることで、髪の毛がボロボロになる以外にもいろんなリスクが出てくるので、十分注意してください。
ヘアアイロンを高い温度で使用している

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毎日のスタイリングで、ヘアアイロンやコテを使用している人は、髪の毛がボロボロになってしまうリスクが高くなってしまいます。
髪の毛は高温のものが触れることによって、タンパク変性という現象を起こします。
言葉は難しいですが、卵がゆで卵になってしまうのとまったく同じ現象です。
簡単に言ってしまうと固まってしまうということです。
髪の毛が固まってしまうと、少し引っ張ってしまうだけで千切れたり、手触りがゴワゴワとしたものになってしまいます。
この現象を炭化といいます。
炭化してしまった髪の毛は現在の技術では二度と戻ることはありません。
ゆで卵が生卵に戻らないのと同じことです。
クセ毛が強く美容院で縮毛矯正をしている場合も、この炭化を利用して、髪の毛をまっすぐにしているため、通常の髪の毛よりも髪の毛がすぐボロボロになってしまいます。
なるべく炭化を起こさないためには、高温のアイロンを長時間当ててしまわないことがポイントになります。
60℃以上であればタンパク変性が始まってしまいます。
しかし、60℃程度であれば髪の毛に形がつきません。
なので、180℃位の温度で、時間をかけずに形を作ってしまうのが、最もダメージを与えず思い通りのスタイルを作る方法と言えます。
多少テクニックも必要になってきますが、練習をすれば誰でも必ずできるようになるので、練習をしてみてください。
サーフィンなどのマリンスポーツをしている

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海水はアルカリ性であるため、髪の毛に大きなダメージを与えます。
海に行った後に染めていないのに髪の毛の色が明るくなってしまったことがある人は多いと思います。
実はカラー剤やパーマの薬はアルカリ性であり、キューティクルを無理やり広げる効果があります。
つまり、アルカリ性のものが髪の毛に触れてしまうと、髪の毛は無防備な状態になってしまうのです。
アルカリの力で無防備になってしまった髪の毛は少しこすれてしまっただけでもボロボロになってしまうほど、脆い状態になります。
海水だけでなく、プールも消毒用の塩素によってアルカリ性になっているため、髪の毛が傷んでしまいます。
マリンスポーツが趣味の人は、終わった後にレモン水などで髪の毛を酸性に戻してあげるなどの工夫をしなければ、すぐに髪の毛がボロボロになってしまいます。
海やプールから上がったあとはレモン水や炭酸水を使って髪の毛を通常の状態に戻してあげるようにしましょう。
ハードスプレーなどセット力の強いスタイリング剤を毎日大量に使用している

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普段から使用しているワックスやスプレーなどのスタイリング剤ですが、実は髪の毛にダメージを与えてしまうものだというのはご存知でしょうか。
これらのスタイリング剤は髪の毛の表面に張り付き、落ちるときにキューティルをはがしてしまうのです。
つまり、ガムテープをつけて一気にはがしているようなものです。
キューティクルがはがれてしまった髪の毛は、放置していてもどんどんボロボロになっていきます。
スタイリングをすることは身だしなみとして重要ですが、スタイリング剤を必要以上に使ってしまうと、髪の毛を傷めてしまう原因になるので注意しましょう。
シャンプーやタオルドライが雑になってしまっている

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ドライヤーの項目でも紹介しましたが、濡れてしまった髪の毛は無防備な状態です。
そこにシャンプーやタオルドライによる摩擦が加わってしまうと、キューティクルが剥がれ落ちてしまいます。
毎日何気なくしているシャンプーやタオルドライも、髪の毛に摩擦を与えるダメージの原因になります。
日々積み重ねられていくものなので、ここが雑になってしまうと、いくらいいシャンプーやトリートメントを使っていても髪の毛がどんどん傷んでいきます。
基本的な部分ですが、見落とさない用に注意しましょう。
まとめ
髪の毛がボロボロになってしまう原因はわかっていただけたでしょうか?
普段何気なくやってしまっている行動でも、髪の毛はボロボロになってしまいます。
髪の毛を傷つけてしまう行動をなるべく避けて、きれいな状態で髪の毛をキープしていきましょう。