
美容院に行ってしたい髪色のイメージを伝えると「ブリーチをしないと無理ですよ」と言われたことはありませんか?
あまりヘアカラーをしたことがない初心者の方に多いのですが、基本的に外人風といわれる透明感のある明るい色はブリーチをしないと日本人の髪の毛では絶対に無理なのです。
そこで本日は、日本人の髪の毛とブリーチについて詳しく解説していきます。
日本人の髪の特徴

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日本人の髪の毛は、基本的に黒いことはもう皆さんご存知ですよね。
しかし同じ黒い髪でも赤の色素が多い人、黄色の色素が多い人、すごく稀に青の色素が多い人の3つに分類することができます。
ヘアカラーが抜けてくるとオレンジや赤っぽくなるのが赤の色素が多い人になります。
髪の毛が太く、明るくなりにくい人はこの赤の色素が強い人が多い傾向があります。
ヘアカラーが抜けてくると黄色っぽくなる人が黄色の色素が多い人になります。
髪が細く、明るくなりやすい人は黄色の色素が強い人が多い傾向があります。
最後にあまり見ることがないのですが、明るくなりにくくヘアカラーが濁ったような色になりやすいのが青の色素が多い人になります。
このタイプの人はかなり少ないのであまり見かけることがありません。
外国人の明るい髪とは色素の濃さがあまりにも違う

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外国人のもともと明るい髪質の人と日本人では髪の中にある色素の濃さが違いすぎるのです。
色素が薄くて透け感のある外国人の髪に日本人の髪を近づけようとすれば、濃い色素を抜いて薄くするしか方法がありません。
そして外国人の透け感のある髪の毛の明るさまで色素を薄くするにはブリーチで色素を破壊する以外に方法がないのです。
特に明るくなりにくい赤や青の色素が強い人は、1回のブリーチでは外国人ほどの透け感のある色にすることは難しいことが多いです。
ブリーチの特徴とは

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ブリーチとはヘアカラーとは違い、髪の毛が持つ色素を分解して明るくするためだけのものです。
ヘアカラーではどれだけ明るくしても、13~14レベルという明るさ以上にはできません。
ブリーチは髪の毛が耐えれたら20レベル(白)まで明るくすることが可能です。
ただ現実的には日本人の髪は薬剤に弱い特徴があるためその前に溶けるか、ちぎれてしまうことがほとんどです。
色素の薄い明るい髪に色をぬるのと、茶色の色素がたっぷり残っている髪に色をぬるのでは透け感や鮮やかさが全然違うのはイメージができると思います。
白い画用紙に色をぬるのと、茶色の画用紙に色をぬるのと同じです。
髪の毛に残っている色の濃さによって明るくできる色には限界があるのです。
日本人の髪の毛の場合、基本的にブリーチなしでは茶色味を感じない色はブリーチなしでは無理だと思っておいてください。
ブリーチのメリットとデメリット

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ブリーチによって得られるメリットは何といっても、ヘアカラーで表現できる髪の色が大幅に広がります。
グラデーションではっきりと明度に差をつけてオシャレにみせたり、鮮やかな赤や紫など好きな色をポイントカラーとしていれたりなどデザインの幅も大きく広がります。
モデルなどオシャレな人がやっている手の込んだデザインのヘアカラーはブリーチなしではまず不可能です。
デメリットとしては髪がものすごく傷んでしまうことです。
手触りが悪くなってしまうことや、すぐに色が落ちてしまうことなどキレイな状態を維持するのにかなりお金がかかるということです。
ダメージがひどい状態や根元が伸び過ぎているような金髪はものすごく不潔に見えてしまうので、きちんとケアをしてキレイな状態を維持できない人にはあまりおススメできません。
自分でブリーチをするのはおススメしない理由

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ブリーチはヘアカラーの中でも1番高い技術が必要です。
ヘアカラーと違い、ブリーチをぬった量や根元は体温の影響で色の抜け具合に直接影響してきます。
つまりムラがものすごく出やすいのです。
1度ムラのある状態にしてしまった髪の毛を戻すのは難しく、ムラがひどければもうどうにもできません。
根元にブリーチをためすぎて明るくし過ぎると、カラーをかぶせたときに根元だけ色を吸い込んでしまいものすごく変な見た目になってしまいます。
ブリーチは美容院でして、きれいに土台を作っておくようにしましょう。
まとめ
明るく透明感のある色や茶色や赤の色味を感じないようなヘアカラーはブリーチなしではできないことがわかっていただけたでしょうか。
日本人の髪の毛はとにかく元からある色素が濃いのです。
やりたい髪色にブリーチが必要なのか見極めることができれば、次にやりたいカラーを考えやすくなり楽しくなりますよ。