
美容院でよくあることなのですが、黒染めをしてしまっているためブリーチを使わないと髪を明るくすることができないというケースです。
就活やインターンなど様々な理由で若い皆さんは黒染めをしなくてはいけない事情があると思います。
そこで本日は黒染めをしてしまうと後々困るポイントを解説していきます。
自分でやった黒染めはもうどうにもできない
初めていった美容院で「自分で黒染めしました」といって美容師を絶望の底に突き落としたことのある方は結構いますよね。
おそらくその後、思い通りのカラーには絶対にならないという説明と絶対にムラが出るという説明を受けることになったと思います。
美容師にとって自分で黒染めをした髪というのは地雷原に飛び込むようなものです。
どこに濃く黒染めの染料がはいっているのかわからない。
反対に染料がしっかり入っていない部分もあります。
そして間違いなく黒染めの時点でムラだらけで染まっているので濃い部分と薄い部分が混ざり合っています。
自分で雑に黒染めをしてしまった人はもうすべてを諦めてください。
黒染めの染料はなかなか抜けない
普通のファッションカラーと黒染め(白髪染め)の違いは何といっても染料の濃さになります。
黒染めはどんなに髪が明るい人でも黒が抜けないようにかなり濃い染料が使用されてます。
市販のものは不器用な人でも髪を黒くできる用に美容院のモノよりもさらに濃い染料を使っています。
この染料は1番明るいカラー剤を使用したところで、全く明るくならないこともあるほど強烈なものになります。
1年以上も前にした黒染めの部分だけいつまでも明るくならないとか、色が濁ってしまうなんてこともよくあります。
黒染めを抜いて明るくしようとすると選択肢はブリーチしかありません。
黒染め後のブリーチは同じ美容院で
明るくするにはブリーチを使用するしかありませんが、それでも色々とデメリットはあります。
まず、自分で黒染めしてしまった髪をブリーチする場合、自分で黒染めをした時のムラがそのままでます。
塗布量をコントロールすることでなるべくムラを目立たなくしたりする技術はありますが、それでもムラ完璧になくすことはできません。
美容院で黒染めをした場合でも、ブリーチをする際に違う美容院に行くと前に使っている黒染めの濃さがわからないのでムラが出てしまう可能性が高くなります。
やはり黒染めをした美容院でブリーチをするのがベストです。
ブリーチをしてもキレイな色には抜けにくい
ブリーチで黒染めを明るくしても、黒染めの染料の関係で赤味がなかなか抜けません。
そのためどうしても汚いオレンジ色になってしまいます。
赤系の色素が強く残ってしまうと、最近流行りのブルージュや濃いグレー系やアッシュ系の色をキレイに出すことがかなり難しくなります。
土台の色味があまりにも違いすぎるので赤味が混ざって色がブレてしまうのです。
まとめ
何も知らないで自分で黒染めをしてしまうとこのような状態になってしまいます。
こうなってしまうとどんな美容師でももうどうすることもできないのです。
黒染めをする時点で相談しておかないと、もう手遅れなのです。
こういうどうにもならない困った状況になってしまうのは美容院を固定していない人だけです。
髪の毛のことで困らないように美容院はできるだけ固定することをお勧めします。
また、黒染めをしようと思う理由の中には、ヘアカラーの色落ちが早いためもう色落ちが嫌だから黒染めをしてしまおうというケースもよく相談を受けます。
ヘアカラーの色落ちの原因と色落ちを防ぐ方法についてご紹介している記事もございますので、色落ちに悩まされている方は先にこちらをご覧になってください。