
くせが強い人にとって縮毛矯正はとっても助かるメニューですよね。
筆者も梅雨時期にはくせがうねってスタイリングが全く決まらなかったり、うまくスタイリングできても湿気ですぐ崩れてしまったりと縮毛矯正なしでは全く思い通りの髪型にならなくて嫌になります。
そんなくせ毛にとって救世主のような縮毛矯正ですがサラサラなストレートヘアを持続させるためには少し注意が必要なのはご存知ですか。
例えば縮毛矯正した後に「今日はシャンプーしないでくださいね」と美容師に言われたことはありませんか?
そこで本日は現役美容師である筆者が縮毛矯正を長持ちさせる方法と注意点について解説していきます。
縮毛矯正でくせが伸びる仕組み
縮毛矯正とはストレートアイロンと強い薬をつかってくせを伸ばして固定しています。
- 髪を柔らかくするする薬で髪の毛をゴムのような状態にする。
- 高温のストレートアイロンでくせの部分を伸ばす。
- 柔らかくなった髪を元に戻す薬で髪を再び固定する。
この3つのステップでまっすぐな髪の毛になっています。
縮毛矯正をした髪の毛は基本的に永久にまっすぐのままくせが出てくることはありません。
しかし縮毛矯正が取れてまたくせが出たと感じたことがある人も多いと思います。
あれはくせではなく髪が傷みすぎてしまってゴワゴワになってしまっているケースがほとんどです。
縮毛矯正で使う髪の毛を柔らかくする薬は美容院で使用する薬の中でも最強の薬剤であり、ブリーチと同じくらい髪にダメージを与えるものだと思っておいてください。
そのため普通は一度縮毛矯正をあてた部分には薬をつけず、伸びてきてくせが出ている根元だけを施術します。
美容師に縮毛矯正を断られるケースとは
稀に縮毛矯正を頼んでも美容師側からお断りするケースがあります。
これは髪の状態や今までやってきたカラーやパーマなどから総合的に判断して、縮毛矯正の薬に耐え切れず髪がちぎれてしまうリスクが非常に高い場合です。
まずブリーチをしている髪の毛は100%断られます。
ブリーチをしている髪に縮毛矯正の薬をつけると焼いたようにジリジリになるか、溶けてしまいます。
基本的にブリーチをしたら縮毛矯正はできないものと思っておいてください。
また細くて傷みが激しい髪も断られるケースがあります。
これも同じく薬に髪が耐え切れないという判断によるものです。
美容院によってはやってくれる可能性もありますが、さらに傷むことは避けられないのでからまりやひっかかりがひどくなるのは覚悟しておきましょう。
最後にくせが強すぎるケースも断られる場合があります。
これは薬の強さと法律が関係するのですが、日本の法律では外人のような強いくせ毛に効くほど強い薬を作ることが許されていません。
そのためくせ毛に対応しきれずにお断りさせていただくケースがあります。
縮毛矯正をした直後のケア
縮毛矯正を長持ちさせるためには直後のケアと毎日のヘアケアが重要です。
直後のケアとは縮毛矯正をあてた当日から約1週間ほどの期間になります。
縮毛矯正以外の施術にも言えることなのですが美容院で薬を使って行うメニューは化学反応の力を使って無理やり色や形を変えています。
そのため施術後の約1週間は髪の毛内部が安定せず、様々な影響を受けやすいのです。
特にシャンプーを控えるように言われる当日は化学反応が完全に終わっていない可能性もあり非常に不安定です。
この状態のときに
- ゴムで髪をくくる
- コテで巻く
- シャンプーで洗う
- 濡れた髪のまま寝る
これらのことをしてしまうと変な方向に形がついてしまう可能性があるのでなるべく控えてください。
シャンプーはできれば翌日に、ゴムやコテ巻きは1週間はやめておきましょう。
縮毛矯正を長持ちさせるためのヘアケア
縮毛矯正がとれてしまったと感じるケースのほとんどは髪の毛の傷みです。
美容院の中で最も強い薬を使っているのに加えて、高温のヘアアイロンでしっかりと伸ばしているので最も髪が傷む施術になります。
そのため髪をふだんから雑に扱ってしまう人はすぐに髪をボロボロにしてしまうのです。
縮毛矯正によるサラサラのストレートヘアをキープするには毎日のヘアケアが非常に重要なのです。
ただ何も特別なケアをする必要はなく
- 髪に優しいシャンプーや補修効果の高いトリートメントを使う
- 洗い流さないトリートメントは毎日つける
- 髪は毎日しっかりと乾かす
- コテやストレートアイロンを使いすぎない
これらの一般的なケアをするだけでいいのです。
髪を傷めてしまわないことが大切なのです。
まとめ
縮毛矯正は便利な反面、ダメージが非常に大きなメニューです。
髪を丁寧に扱うことができなければ、すぐにダメージでごわついたり、チリチリになってしまってきれいなストレートヘアはすぐに失われます。
縮毛矯正をした後は、髪の毛になるべくダメージを与えないことを心がけて生活するようにしましょう。