
紫外線や流れ続ける汗など、夏場は肌に大きなダメージを与えるものがたくさんあります。
1年の中で最も肌を老化させてしまう時期と言っても過言ではないでしょう。
30代や40代になって夏場の紫外線によるダメージの積み重ねがついに表面化し、一生消えないシミやそばかすが顔にできてしまい後悔している人も多いと思います。
そこで本日は30代以降に後悔しないために、20代でやっておくべき夏場のスキンケアについて詳しく解説していこうと思います。
夏場におこる肌へのダメージとは
夏場には肌に大きなダメージを与える原因になるものがたくさんあります。
- 紫外線
- 汗
- 皮脂分泌量の増加
- 冷房による乾燥
上記の4つが夏場に肌へのダメージを与える代表的なものになります。
これらの肌へのダメージをすべて防ぎきることは難しいかもしれませんが、これらはすべて肌や顔全体の老化を急速に進めてしまうものになります。
どのようにして肌にダメージを与えて、老化につながってしまうのか1つずつ確認していきましょう。
紫外線による老化がもちろん1番強烈!!
紫外線による日焼けは肌の表面だけでなく内部の奥深く、細胞まで破壊してしまいます。
また肌の弾力を生み出しているコラーゲンやヒアルロン酸が破壊されてしまうことで大きなシワができたり、メラニン色素が真皮層にまで到達してしまい、ターンオーバーでも排出できないようになってシミやそばかすになってしまい老化現象を引き起こしてしまいます。
肌内部や細胞に受けてしまったダメージはすぐに表面化するわけだはなく、冒頭で説明したように30代から40代のある日、突然出てきます。
子どものころから長年蓄積されてきたダメージが表に出てきているので自分でできるケア方法ではこれらを治すことができません。
さらに肌表面が赤くなってしまう日焼けは、軽度のやけど状態であるため非常に肌が不安定な状態になってしまい、外部からの刺激に反応してさらに炎症を悪化させてしまったり、バリア機能を失ってしまって雑菌の侵入を許してしまいニキビや肌荒れが起こってしまうなど、肌に様々なダメージを与えてしまいます。
まだ何も症状が出ていない20代のうちにどれだけ紫外線対策をしてきたかで30代以降の老化スピードは何倍にも変わってくることを絶対に忘れないでください。
日本よりアンチエイジングの研究が進んでいるアメリカでは紫外線による老化が最も恐ろしいと言われており、それに対する研究も進んでいます。
アメリカでのアンチエイジングの取り組みについてリンク先の記事で詳しく解説しているので、興味のある人はぜひ一度ご覧ください。
汗によって起こる肌ダメージについて
夏場になると肘の内側やヒザの裏側などに汗疹(あせも)ができてしまった経験はほとんどの人がありますよね。
汗は暑い時に体温を下げる役割を持つ便利な機能と同時に肌へダメージを与えてしまう面もあるのです。
汗によって起こる肌へのダメージの中で1番起こりやすいのがかゆみやヒリヒリとした痛みが出る炎症(汗疹)です。
汗疹は汗をふき取らずにそのままにしておくことで起こります。
汗に含まれる老廃物が長時間肌に触れ続けることで、バリア機能が乱れて炎症が発生します。
バリア機能が乱れてしまうと外部からの刺激にとても弱くなってしまうので、また汗をかくたびに過剰に反応してしまい汗疹がひどくなったり、長い間治らないことになります。
さらに汗を放置しておくと蒸発するときに肌の水分まで奪っていきます。
これはお風呂上りに乾燥して顔がつっぱるのと全く同じ現象です。
汗は水と違い、雑菌のエサになる露廃物が含まれていることもあり、雑菌が急激に増えて肌荒れになってしまうこともあります。
また雑菌が汗を分解するときには強い悪臭を放つ物質が生成されてしまうので、体臭も発生してしまいます。
肌にダメージが重なると老化スピードは加速してしまうので汗に対してもしっかりと対策をしていかなくてはいけません。
皮脂の増加によって起こる肌へのダメージ
夏場に皮脂が増えることによって起こる肌トラブルは非常にたくさんあります。
- ニキビ
- 肌荒れ
- 毛穴の開き
- 毛穴の黒ずみ
- キメの乱れ
上記のトラブルが起こってしまうのはすべて皮脂が原因になっています。
夏場の皮脂分泌量は他の季節と比べて非常に多くなるので特にこれらの肌トラブルが多くなります。
このように様々な肌へダメージを与えてしまう皮脂も当然老化スピードを加速させる原因となってしまうのです。
皮脂がどのようにしてこれらのトラブルを引き起こすのか詳しく見ていきましょう。
皮脂が増えるとニキビができる理由
皮脂はニキビを発生させるアクネ菌が増殖するためのエサになっています。
夏場は皮脂が非常に多くなるため、アクネ菌にとってはエサが多く繁殖するためには最適な環境が整ってしまいます。
毛穴が角栓によって閉じられてしまうと毛穴内部に皮脂がたまっていき、その中でアクネ菌が増えて炎症が起こります。
この炎症がニキビになるのです。
ニキビができてしまうと顔にクレーター状の跡が一生残るなど見た目に大きな悪影響を及ぼします。
皮脂によって肌荒れが起こる理由
皮脂は時間がたつと酸化をおこして過酸化脂質へと変化します。
この酸化した皮脂は肌にとって刺激になる物質なのです。
そのため洗い落とされずに肌に残った過酸化脂質は肌にダメージを与え続けてしまうので、炎症がおこって肌荒れになってしまうのです。
皮脂によって毛穴が開いてしまう理由
皮脂は毛穴の内部にある皮脂腺という部分から分泌されています。
つまり皮脂の量が増えてくると、出口になる毛穴が押し広げられてしまうため自然と毛穴は広がっていくのです。
さらに皮脂と古い角質が混ざり合うことで角栓という物質ができます。
毛穴パックでごっそり取れるあの黄色っぽい物質です。
皮脂と角質の量が多いほど角栓を作るための材料が多くなるということなので大きな角栓ができやすくなります。
毛穴にできる角栓が大きいほど毛穴は押し広げられてしまうので必然的に毛穴が押し広げられてしまうのです。
皮脂によって毛穴の黒ずみができる理由
毛穴の黒ずみができる理由はいくつかありますが、皮脂も毛穴の黒ずみを作ってしまう原因の1つです。
皮脂が増えて毛穴が広がってしまうだけでも、影ができて毛穴の黒ずみが発生します。
さらに角栓が酸化することで黒く変色するのでこれも毛穴の黒ずみになります。
皮脂によってキメが乱れる理由
皮脂が多く分泌され毛穴が開いてしまうと肌のキメが粗くなります。
また肌荒れを引き起こす過酸化脂質がターンオーバーの周期を乱してしまいどんどんキメの粗い肌になっていきます。
ターンオーバーの乱れが出てくると肌全体にごわつきを感じるようになります。
キメの粗さやごわつきは一気に老けた印象に変えてしまうのでしっかりと対策が必要でしょう。
冷房による乾燥で起こる肌ダメージとは
湿度が高い夏場は乾燥とは無縁なイメージがあるかもしれませんが、オフィスや商業施設の中は冷房によって乾燥しています。
そのため何もしていなくても乾燥してしまうリスクは高いのです。
さらに室内と室外の気温差も肌が乾燥する原因になっています。
汗が蒸発するときに肌の水分を奪うと説明しましたが、暑い外から涼しい室内に入ると汗は急速に乾燥し蒸発してしまいます。
仕事で外回りの多い人は特に夏場であっても室内と室外を繰り返し行き来するので肌が非常に乾燥しやすくなるのです。
老化が加速しやすい夏場のスキンケアの重要性
上記の通り夏場には肌の老化を加速させることにつながる原因が非常にたくさんあります。
これらにたいして若い20代のうちからどれだけケアに取り組めていたかで30代以降の老化スピードが変わってくるのです。
30代以降の見た目年齢ははっきりとした個人差が出てきます。
久しぶりに同窓会であった友人がものすごく老け込んでいたり、反対に昔と全然変わらない見た目のままキープできている人がいたりと残酷なほど明確な差が生まれています。
見た目の老化以外にも言えることかもしれませんが、若いうちにやってきたことが30代以降の自分を作っていくのです。
紫外線対策は20代から全力で取り組んでおくべき
紫外線によって受けたダメージはどんな方法であってもリセットすることができない最も老化につながるものになります。
そのためいかに早いうちから対策を始めているかが今後の老化していくスピードを左右します。
紫外線対策ではまず何よりも肌に紫外線が当たらないようにすることが必要です。
1日中炎天下の中で日焼け止めを使用しないなんてことは老化を加速させるので絶対にいけません。
帽子や日傘、サングラスなど、とにかく直接紫外線が当たることを防げれば肌が受けるダメージは限りなく0に近くなります。
日焼けをしてしまった場合はアフターケアを欠かしてはいけません。
アフターケアをすることで肌へのダメージを最小限に抑えることができます。
まずは日焼けをしてしまった場所をすぐに冷やすこと、そして炎症がおさまったら刺激の少ないアイテムを使ってしっかりと保湿ケアをしてください
日焼け後の肌は不安定で水分を失っているので極度に乾燥した状態です。
さらに肌表面のバリア機能も正常に働いていないので雑菌が簡単に侵入できる状態です。
そのため日焼け後にニキビや肌荒れまで起こしてしまい、肌に大きなダメージを受けてしまいます。
肌にたっぷりと水分を補うことで不安定な状態から早く抜け出すことができます。
まずは日焼けをしないように対策をすること、そして日焼けをしてしまったら直ちにアフターケアをすることを20代のうちから習慣にしておきましょう。
汗をかいたらこまめにふき取る対策を
汗による肌へのダメージは、汗をかいてそのままにしているから起こってしまうものだけです。
つまり汗が出るたびにこまめにふき取ることで汗による肌へのダメージをほとんど防ぐことができます。
しかし汗によって水分が失われていくのは別で対策をする必要があります。
まず第一に汗をかいたらしっかりと水分を補給することです。
体内で水分が不足して脱水状態になると肌の水分も失われます。
炎天下の中、外出する時など熱中症を防ぐためにもこまめに水分補給をしましょう。
またお風呂上りの保湿ケアは念入りに行うようにしてください。
皮脂対策をして肌を常に清潔に保つ
皮脂の大量分泌を抑えるためには洗顔で皮脂汚れをしっかり落とすことと肌の調子を正常に整えることが必要です。
まず皮脂が大量に分泌されて肌に残っている状態は雑菌が繁殖し放題の環境です。
雑菌が増えやすく角栓ができやすい環境が続けばニキビができるのは時間の問題になります。
そのため1日朝晩の2回、しっかりと皮脂汚れを落とせる洗浄力を持った洗顔料で洗顔をしてください。
皮脂が残っていると酸化して過酸化脂質に変化してしまうので1日で分泌された皮脂はその日のうちにしっかり落として清潔な状態を保ちましょう。
ただし1日に何回も洗顔をしてしまうと皮脂が不足していると肌が判断してしまい、余計に皮脂分泌量が増えてしまうことがあるので多くても朝晩の2回に抑えてください。
洗顔後はスキンケアで肌の調子を整えて過剰な皮脂分泌を抑えていきます。
肌は乾燥していると皮脂を多く分泌する特徴があります。
これは肌に残った少ない水分をこれ以上蒸発によって失わないようにするためです。
そのため肌をしっかり保湿ケアし、水分のバランスを整えてあげる必要があるのです。
夏場のスキンケアの基本について
皮脂によるベタつきを感じている人は夏場だけオイルの少ないタイプのスキンケアアイテムを使うようにしましょう。
特に乳液やクリームは油分が多い作りになっているのでベタつきやすくなります。
使用量を減らして薄くのばしたり、夏場だけベタつきの少ないアイテムに切り替えるなどの対策をしてください。
夏場の化粧水、美容液はさっぱりタイプのもので大丈夫です。
しっとり感のあるアイテムはどうしても油分が多く含まれるのであまり向いていません。
保湿することは大事ですがベタつきが気になるほど油分が顔に残ってしまうと雑菌のエサにしかならずニキビや肌荒れをおこしてしまいます。
季節によって肌の状態は異なるので、肌の調子が悪くなってしまったときは時期に合わせたケアに切り替えましょう。
まとめ
20代のうちから将来に向けてしっかりとケアしておくことは10年後、必ずあなたの見た目を大きく変えることになります。
何も対策をしていなかった人と早くからケアに努めた人では年齢が上がっていくにつれて埋めることができないほどの見た目年齢の差として将来、現実のものとなります。
何も起こっていない今のうちから対策をはじめ、自分だけ老化しない見た目を手に入れましょう。