
サラサラできれいな髪の毛をキープするためにはトリートメントが欠かせません。
しかしトリートメントも自分の髪質に合わせたものを使わないとあまり効果を実感できませんよね。
なんとなく選んだトリートメントを使っていたら髪の毛がキシキシになってしまったという経験のある人も多いのではないでしょうか。
せっかくいいトリートメントを使うなら自分の髪質に合わせたものを使いたいですよね。
そこで本日は美容師が教える自分の髪質に合わせたトリートメントを選ぶコツとトリートメントの効果をアップさせる方法を紹介していきます。
コンディショナーじゃなくトリートメントを使う理由

soysuperfer / Pixabay
まず最初に、美容師は自分の髪にコンディショナーを使うことはまずありません。
コンディショナーは髪の表面に付着して1日中髪を摩擦や外気などの刺激から守りながら手触りをよくしてくれるものです。
つまりコンディショナーを使い続けても表面が保護されているだけなので髪の毛がきれいになることはありません。
表面にコンディショナーがついてる間だけサラサラしているように見得るので髪がきれいなように演出することははできますが、実際にコンディショナーなどのコーティング剤が取れてしまうと髪はボロボロなんてことはよくあります。
それに対してトリートメントは髪の内部と表面の両方に不足している栄養分を補ってくれるように作られています。
髪の毛は普通に生活しているだけでも摩擦や外気の影響を受けて傷んでいきます。
コンディショナーやリンスで保護していても1日中完璧にダメージを防ぎきるのは難しいのです。
またヘアカラーやパーマは髪を傷つけることで色を変えたり曲げたりしているので、カラーやパーマをしている人はトリートメントで傷ついた部分を補っていかないと生活をしているだけでも髪の毛はどんどんボロボロになっていくのです。
ちなみにカラーやパーマを一般の人よりも頻繁にする美容師ではコンディショナーを使っている人は見たことがありません。
オシャレな髪型をするのであれば同じくらいヘアケアにも力を入れないときれいな状態でキープすることは難しいのです。
美容師が教えるトリートメントを選ぶ時のポイント
トリートメントを選ぶ際にまず見てほしいのがその商品のパンフレットや公式ホームページです。
メーカーが直接出している情報にはどんな髪質に合わせて作っているのか、どのような特徴成分が使われているのか詳しく説明されています。
トリートメント選びで最も失敗が多いのは自分の髪の太さに合わない重さのものを選んでしまうことです。
太い毛用のトリートメントは油分が多く含まれるので重く、細い毛用のトリートメントは油分が少なく別の軽い成分で髪を保護しています。
この見極めを誤ると髪にうるおいが足りずにパサパサしてしまったり、反対に油分が多すぎてボリュームがなくなりペタンコになってしまうといったことになってしまいます。
ほとんどのトリートメントには髪が太い人用と細い人用の2種類が販売されています。
ネットの口コミだけ見て選んでしまうと自分の髪質と正反対のものを選んでしまうことがあります。
口コミで評判がいいものは重く油分の多いものが多いので細い髪の人は特に注意してください。
気になったトリートメントがあればまず公式サイトを確認しましょう!
そして自分の髪の太さに合う方の口コミをネットで探してみるのが良いでしょう。
自分の髪が他の人たちと比べて太いか細いかわからない人は担当の美容師に聞いてみましょう。
ネットでトリートメントを探すときの注意点
ネットでシャンプーやトリートメントの情報を集める人がほとんどだと思います。
そのなかでも特に注意してほしいのが口コミの内容です。
色んな髪質の人が書き込んでいるためいい口コミだけでなく、悪い口コミもチェックしたほうが失敗が少なくなります。
例えば「すごく髪がしっとりして良かった」といういい口コミがあるが「髪がベタベタするようになりました」という悪い口コミがあったとすると、このトリートメントは太めの髪質の人にはとても効果があるけど細い髪質の人が使うと髪がベタベタになってしまう可能性が高いといった予想ができるようになります。
反対に「髪の毛がサラサラになった」という口コミと「髪がパサつきました」という口コミがある場合は細い髪質の人にはちょうど良い油分量で配合されているが、太い髪質の人には油分が足りなくて広がってしまう可能性が高いということになります。
質の高い口コミは内容から書いている人の髪質をある程度予想することができるためネットで商品を探す際は必ずどちらもいい口コミと悪い口コミの両方をチェックするようにしましょう。
ただし、あくまでも一般の方が使用した感想なので実際の使用感と大きく異なるケースもよくあり、美容院で口コミが良かったシャンプーを使ってみたら髪の毛がとんでもないことになったという相談が持ち込まれることも多いのであくまでも判断するための1つの材料と位置付けておきましょう。
ネットでよく見るシャンプー、トリートメントの解析サイトについて
気になったシャンプーやトリートメントを検索すると解析サイトがヒットすることがあると思います。
「この成分は体に悪い影響を与える」とか「化学成分は身体に悪く天然成分は身体に良い」といった過激なことを書かれているので驚いた人も多いと思います。
しかし体に悪い影響を与えるような成分が多く含まれる商品というのはまずないと思います。
身体に悪いものを作って販売しても常識的に考えてまずその商品が大ヒットしてたくさん売れるはずがありません。
絶対に肌荒れや髪の毛がボロボロになってしまうといったトラブルが起きるので買う人がいなくなります。
また日本の薬機法(旧:薬事法)は身体に毒性を持つ成分に対してかなり厳しい基準を設けており、販売前の検査を通過しないと販売できないので市場に危険なものが流れる可能性は0ではありませんがかなり低いです。
次に化学成分は危険で天然成分は安全という理解も非常によくありません。
正しくは化学成分でも安全なものも多く、天然成分でも危険なものも多いです。
例をあげたらキリがないので、天然成分100%で作られており美容院でも使用することが多いエッセンシャルオイルについてお話します。
エッセンシャルオイル(精油)とは植物から抽出した天然成分のみで作られたオイルです。
使ったことがある人はわかるかもしれませんが、薄めずに直接肌につけてしまうと刺激が強すぎるためかなり高い確率で肌荒れやかぶれが起こります。
化学成分だから危険、天然成分だから安全といった単純なものではなくどちらも1つ1つ成分によって特徴があり、危険なものもあるし安全なものもあるのです。
元が同じ物質であっても作り方や抽出方法によっても特徴が全く変わってしまうもの多数もあります。
さらにどんな成分であっても配合する比率によって効果も全然変わってきます。
成分の配合比率なんてメーカー以外にわかるはずがないのに、0.01%も含まれていなさそうな成分で毒性があるから危険だと言ってしまっている問題のあるサイトまであります。
少しでも毒性が合るものは使いたくないと思うかもしれませんが、それならあなたはシャンプーだけでなく化粧品や食べ物などの99%は使うことができません。
あまり極端に「これは化学物質が含まれるから危険」とか「これは天然成分だから安全」といった風に考え過ぎないほうが本当に自分の髪質に合ったものが見つかるでしょう。
あくまで解析サイトは参考程度に使うのが上手な付き合い方と言えるでしょう。
トリートメントの効果を高める方法
トリートメントの効果を高めるために必要なのは髪の毛に浸透しやすい環境を整えてあげることです。
そのためにまず必要なのが髪の汚れをしっかりと落としておくことです。
汚れが残っていたり、シャンプーが流しきれていなかったりすると髪の毛全体にトリートメントを浸透させることができません。
しっかりとトリートメントをつける前にシャワーでしっかりと洗い流すことを心がけましょう。
汚れがしっかりと落とせたら毛先⇒中間⇒根元付近という順番でトリートメントをつけていきます。
このときに根元にはあまりつかないようにすることと、目の粗いクシで髪をとかしながらつけるとよりトリートメントの浸透率が高まります。
トリートメントが全体になじんだらしぼった濡れタオルを巻き付けて、湯船につかりながら5分ほど放置します。
こうすることでキューティクルが開きトリートメントが髪の内部までしっかり浸透してくれます。
その後トリートメントを洗い流すのですが毛先にツルッとした感触が残っているくらいまでしっかり流してください。
根元付近に残ってしまうと頭皮が荒れる原因になり、不健康な髪が生えてきてしまうようになります。
最後にお風呂上りのタオルドライで絶対に髪をゴシゴシこすらないようにしてください。
髪が濡れた状態でゴシゴシと拭いてしまうとせっかく丁寧にトリートメントをしたのに髪がそれ以上に傷んでしまう原因になってしまいます。
これらに毎日取り組めばトリートメントの効果が格段に高まりサラサラできれいな髪を手に入れることができます。
まとめ
サラサラできれいな髪を目指すには自分の髪質にあったトリートメントを見つけることが欠かせません。
自分の髪質やトリートメントの特徴がよくわからないときは担当の美容師に聞けばすぐに答えてくれるはずです。
また美容院でトリートメントをしても日々のケアをサボってしまうと髪はどんどん傷んでいってしまいます。
お風呂で少しヘアケアにかける時間をかけてあげて誰もが憧れるサラツヤ髪を手に入れましょう。