
美容院に行った後の髪はサラサラなのに1週間ほど過ぎてくるとなんだかパサつきが目立ってくることはありませんか?
女性なら誰しもがサラサラできれいな髪に憧れ、その状態をキープするために色々なヘアケアグッズを使って毎日頑張っていると思います。
しかし、毎日自分なりにヘアケアを頑張っているのに髪が全然サラサラにならないなんてことになっていませんか?
サラサラできれいな髪を手に入れるために1番重要なのは髪の毛が傷んでしまう原因を知ることです。
今回はサラサラできれいな髪をキープする方法と、普段の生活で起こっている髪へのダメージを防ぐ方法を現役の美容師である筆者が紹介していきたいと思います。
サラサラできれいな髪の毛をキープするには
きれいな髪を手に入れるためには髪の毛がサラサラになる理由を知っておかないといけません。
きれいな髪=キューティクルが整った髪ということをまず覚えておいてください。
キューティクルとは髪の毛の表面を覆う服のようなものです。
髪の表面に存在するキューティクルの状態が整っていればサラサラとした手触りになり、状態が悪くなってしまうとキューティクルがけば立ってしまい髪がからまったり、ゴワゴワして手ぐしを通してもひっかかりやすい手触りになってしまいます。
キューティクルには髪の内部を外からの刺激から守る役割と、髪の内部にある水分やタンパク質が外に出ていってしまわないように閉じ込める役割があります。
このような役割のあるキューティクルがダメージを受けて失われてしまうと髪の内部がポロポロこぼれ落ちてしまい髪の内部に穴が開いてスカスカになってしまうのです。
このスカスカになってしまった状態が傷んだ髪の毛の正体になります。
やってしまいがちなキューティクルが傷める普段の行動とは
キューティクルが傷む=髪が傷むということは、何もしていないのに髪がすぐ傷んでしまうと悩んでいる人は普段の生活でキューティクルを傷つけてしまっている可能性が高いということです。
美容院でよく聞くお客様が知らず知らずのうちに髪を傷めている行動には
- 髪の毛を乾かさずに寝ている。
- 自己流のヘアケア方法が間違っている。
- ヘアアイロンの温度が高すぎる。
この3つの行動は本当によくありがちな髪を傷めてしまう原因になります。
髪の毛が濡れたままの状態でこすれてしまうと、キューティクルがはがれてしまい治らないダメージとなってしまいます。
そのため髪を乾かさないで寝るというのはこの上なく髪をボロボロにしてしまうので絶対にしないようにしましょう。
ヘアケア方法に関しては担当の美容師に普段どのようなケアを行っているのかを話せば、自分の髪質やライフスタイルにあわせた提案をしてくれるはずです。
自己流を貫くよりもプロの目線から見たあなたの髪質に合ったケアに取り組んだほうがサラサラできれいな髪に近づけるのは間違いありません!
最後にヘアアイロンの設定温度が高すぎて髪が傷んでしまうことも覚えておいてください。
髪の毛は卵などと同じくタンパク質でできています。
ゆで卵や目玉焼きが生卵に戻れないのと同じように、髪の毛も高温で変性が起こってしまい硬くなり、しばらくするとちぎれてしまいます。
ヘアアイロンの温度は高くて180℃までで、髪に長い時間当て続けないことに注意して使いましょう。
美容師が自分の髪の毛で気を付けている3つのポイント
私たち美容師は自分の髪の毛をきれいな状態に保つために絶対に注意しているポイントがあります。
- シャンプーの方法
- ドライヤーの使い方
- 髪質に合ったシャンプー、トリートメントの選び
この3つのポイントに気を付けていない美容師はまずいません。
シャンプーやドライヤーなど毎日使うものにこだわり、正しい使い方を理解しているプロであれば毎日最大限にこれらの効果を引き出せているのです。
そこで上記の3つのポイントについて私たち美容師がどのように気を付けているの詳しく説明していきましょう。
美容師がやっている髪がきれいになるシャンプーのやり方
まず一般人と美容師のシャンプーのやり方の違いの中で大きなポイントとなるのがすすぎにかける時間です。
流し切れずに残ってしまったスタイリング剤やシャンプー、トリートメントは髪の毛を傷めてしまうだけでなく、頭皮が炎症をおこしてしまい健康な毛が生えてこなくなる原因にもなります。
シャンプーをした後には余分なものが髪や頭皮に残ってしまわないように最低でも1分間はすすぎに時間をかけてください。
次に大切なポイントが美容師はシャンプーをするときに頭皮をマッサージするように洗っています。
爪を立てたり髪の毛が絡まらないように丁寧に指を動かしてください。
髪の毛を乾かさずに寝るのと同じように、髪が濡れている状態で摩擦が生まれるので実はシャンプー中は髪の毛がとても傷みやすい状況なのです。
シャンプーをするときは決してゴシゴシと強引に洗わないようにしてください。
最後にトリートメントをつける時は髪の毛真ん中くらいから毛先までにつけてください。
トリートメントやコンディショナーが根元についてしまう状態が続くと根元から束になってしまったベタベタの髪になってしまいます。
特に脂性肌の人や皮脂の多さが普段から気になっている人はこの根元から髪がベタベタという状態になりやすいので要注意です。
根元は毛先と比べてダメージがなく健康的な状態なのでトリートメントはあまり必要ありません。
またトリートメントやコンディショナーを流しきらずにヌルっとしたままにする人もいますが、頭皮から古い油の臭いがするようになったり、頭皮や背中などに炎症をおこしてしまう原因にもなるのであまりお勧めしません。
ドライヤーを正しく使えば見違えるほどサラサラ髪に
ドライヤーは正しく使えばサラサラ髪になり、誤った使い方をすると髪がバサバサになります。
この髪の質感の違いを生むのはキューティクルです。
キューティクルは根元から毛先に向かってついているので、根元から毛先に向けて乾かすとキューティクルが閉じてツヤが出ます。
反対に毛先から根元に向かって乾かすとキューティクルが開いてしまい髪の毛のどうしが絡まったバサバサの髪になってしまいます。
最近ではドライヤーの機能が素晴らしく、乾かすたびに髪がきれいになっていくのを実感できるものまで出てきています。
サラサラできれいな髪を目指すのであれば良いドライヤーは必須アイテムと言えるでしょう。
美容師がやっている!自分の髪質にあったシャンプー、トリートメントの選び方
お客様からよくシャンプーやトリートメントについての相談を受けるのですが、選び方に問題がある人がとても多いのがいつも気になります。
シャンプーもトリートメントもそれぞれその商品に合う髪質を考えて作られています。
なので髪が細い人が、髪の太い人に向けて作られたシャンプーを選んでしまい髪がベタベタになったり、反対に髪の太い人が細い人に向けて作られたトリートメントを選んでしまい、全然ボリュームがおさまらなくて不満に思うことは当然なのです。
自分の髪質を正しく見極めて、合うシャンプー、トリートメントの特徴がわかってしまえばもう2度とシャンプー選びで失敗することはありません!
まずは自分の髪の毛が細いのか、太いのかを調べましょう。
細い髪質の人は「絡まりやすい」とか「トップのボリュームが少ない」といった悩みを持ちやすい傾向があります。
反対に太い髪質の人は「ボリュームが出てまとまらない」「ヘアアレンジをするのがすごく難しい」といった悩みをもちやすい傾向があります。
髪が細い人のシャンプー選びのポイント!
髪が細い人がシャンプーを選ぶ際に重要なキーワードは「ふんわり、軽い、サラサラ」です。
これらのワードを推しているシャンプーやトリートメントは細い髪質の人が使うことを想定して作られています。
なのでまず失敗することはありません。
細毛用のシャンプー、トリートメントだとわかってからネットを使って口コミを見ていきましょう。
自分の髪質に近そうな人(同じような悩みを持っている人)の口コミがあればそれを参考にして自分の髪に1番合うアイテムが見つかるでしょう!
髪が太い人のシャンプー選びのポイント!
髪が太い人がシャンプーを選ぶ際に重要なキーワードは「しっとり、重い、おさまり」です。
これらのワードで宣伝されているシャンプーやトリートメントは太い髪のが持つ悩みを解決するために作られています。
重めのアイテムをいくつか自分でピックアップしてから細毛の人の選び方と同じように口コミなどで自分の髪質に近い人が書いている使用感についての感想を参考にしていきましょう。
太い髪質に合わせたアイテムには少し注意点があり、トリートメントは根元につけすぎないようにしてください。
太い髪をおさえるためには油分を多く配合する必要があります。
ボリュームをおさえるために根元につけすぎてしまい、髪が何日もお風呂に入っていないようなベタベタとした状態になってしまうことがあります。
どれだけ効果のあるヘアケアアイテムでも正しい方法で使えばきれいな髪を手に入れることができますが、誤った使い方をすれば逆効果になってしまいます。
まとめ
サラサラできれいな髪をキープするには毎日のケアを正しく行うことが必要です。
美容師が気を使っている
- シャンプー方法
- ドライヤーの使い方
- 髪質に合わせたヘアケアイテム選び
この3つのポイントをおさえておけば、あなたの髪の毛はどんどんきれいになっていきます。
髪の毛のキレイさは見た目の年齢を大きく若返らせることにもつながるので、サラサラできれいな髪を手に入れましょう。